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さよならローラ [生活]

イオンモールむさし村山ミューにあるインテリアショップ「ローラアシュレイ・ホーム」が閉店することになりました。都心まで行かなくても近場で広い素敵なショップで、大物家具はもちろん、気のきいた小物を買うのはうれしいし、また買う予定がなくてもフラフラ見ては、リビングにどうかなぁとか妄想も楽しかったんですけど。

25年くらい前、渋谷のハンズ隣にあったショップで、ローラ(あえて略)を初めて見ました。大胆に吹き抜けを使ったディスプレイと、淡い色合いの住宅用部材の丁寧な仕上げに、すっかりマイったものです。
若いうちは手が出ませんでしたが、その後ちょっと余裕が出た時に、少ーしずつ家の中に入ってきました。こうしてなにげに生活に潤いが出て、自分の生活スタイルができてくるのって、なんかいいですよね。

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さて、ローラに限らず、イギリス製品って独特な色合いや形が魅力で、ファンが多いと思います。なのに、買収や吸収合併の末、変質したり消滅したりということが結構多いかも。
「ジョーミーク」や「サウンドクラフト」という録音用機材の分野では、輸入代理店が転々として廉価な品揃えに。車では「ローバー」や「ジャガー」が、ブランドごと消えました。「ウエッジウッド」は会社更生法の適用、等々。

今回のローラは単に一店舗の撤退だけだから悲壮感はないですが、いざ近くになくなると思うとやはり残念。
閉店セール初日に行きましたが、ローラを愛する人たちで混雑していました。おそらく、数日で売り場はガラガラになっているでしょう。それはちょっと目にしたくないような・・・。
この様子を見て、こりゃなんとかした方がいいなと思ったのは、素敵なものを作るブランドがあれば、その名まで消えないように、必要な時に適切な値段で買おうということです。
他の安価で適当な物で間に合わせて、それに慣れた生活をしていたら、大事な文化まで失いかねない、そんな気がした梅雨の中休みでした。

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riko

こんばんわ。お久しぶりです。
まったくその通りですね。いいものをそれに見合った値で購入するというのは理にかなっていると思います。
私は、まだいい食器や家具は手が出ないのですが、母が道具は一生物、よい物を・・・とよく言っていて、食器や家具はよい物を買い揃えていました。
食器に限らず、文化や歴史のある物が消えていってしまうのは寂しいですね。
by riko (2010-07-18 00:01) 

take

nice・コメントありがとうございます。
資本主義でデフレの時代にあって、企業の努力だけでは何ともできない部分はやはりあると思うんです。

匠や職人の技も含めて、伝承され磨かれていくものを作る人と、それを愛する人たちとのよい関係が末永く続く世の中になってほしいです~。
by take (2010-07-18 08:02) 

Yoshi

人間の英知と感性で創り出した“道具”って、日常使うものであればあるほど、ややもすると、そこにあることが当然と思ってしまいがちです。でも、“いいモノはいい”と胸を張って言えるような自分でありたいし、そういう世の中であってもらいたいものですね。
by Yoshi (2010-07-18 17:00) 

take

そうなんです。作るのに時間と手がかかるものって確実にあるから、自分の人生の中でそれと出会えたこと自体が素晴らしいなぁと思います。

工業デザインの分野では、消滅したように見えても、愛情を持った人が復活させたり現代にマッチした形で再生させたり、ということもあって、私としては全く希望を失っている訳でないんですね。「いいものはいい」・・・間違いないです。
by take (2010-07-18 19:28) 

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